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北川湿地を埋めてしまって本当に大丈夫?

 私たち三浦・三戸自然環境保全連絡会は、北川に現存する貴重な自然環境を、何とか未来に向けて残していきたいという強い思いで活動しています。しかし、現地は私有地であり、過去のいきさつから開発を前提とした土地利用計画が存在していることも知っています。前回のシンポジウムでも、地権者の農家の方よりご意見をいただきました。
 単に貴重な自然だから守れというだけでは、それは叶わないことでしょう。とはいえ北川の自然の価値は、そうした計画が合意された当時とは比較にならないほど重要性が高まっていると考えています。それは周囲の開発によって、北川と同等の内容を持つ自然環境は、神奈川県内にはすでに存在しないからです。また、自然環境の価値に対する認識が社会的に当時とは大きく変わってきているということもあります。つまり、時代が変わってしまったのです。
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 でも、21世紀を迎えた現在,経済や人間社会も自然も、昭和の時代とは状況が変わってしまったのだという認識は,残念ながら必ずしも共有されているわけではありません。ですから、私たち三戸保全連絡会は、事業者やこの場所の開発を願っている方たちともよく話し合って、そうした方たちにも納得していただけるような、新たな地域作りのビジョンを共に考えていくつもりです。30日(土)の公開シンポジウムでは、そのような視点でご意見を頂戴できれば嬉しく思います。
by mito-kitagawa | 2009-05-24 15:39
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